「地域おこし協力隊・移住の闇」というようなタイトルで地方移住に関するネガティブな情報が定期的に話題になり、最近も2つほど大きく拡散された。その度に思うことが2つある。1つ目はどんなに嫌な思いや苦しかったとしてもその地域全体や移住自体を否定したり、攻撃するのは絶対にやめた方がいい。そんなことしても何の解決にもならんし、誰も徳しない。強いて言うなら書いた人の気が少し晴れるだけ。(もう1つはブログの最後に)
と言いながら僕も過去に移住に失敗したことがあるので、今回はそのことを書こうと思う。おいおい、お前もネガティブなこと書くんかい!っとツッコまれそうだが、最後はちゃんとハッピーエンドになるのでご安心を。
※大前提として、僕はその移住先を全く恨んだりしてないし、むしろお世話になったことをとても感謝している。5年以上経ったので時効ということで書いていく
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数年前、僕はとある地方に地域おこし協力隊として移住した(今いる南丹市ではなく、別の地域。僕は協力隊を2度やった)新しくできる観光施設Xの担当者としての募集だった。しかしそれだけでは単なる都合の良い労働力になってしまうので、持ち込み企画として「ツリーハウスを作り観光の活性化につなげたい。協力隊としての活動の半分の時間をツリーハウスに、もう半分を観光施設Xの運営に使うのではどうか」っと逆に提案し、承認されたので移住した。最初の数ヶ月はまずXの開店準備などを手伝っていた。そこの代表をしていた人(Aさん)は非常に優秀な方で地元のスタッフさんもいい人ばかりだった。半年ほど過ぎた頃、そろそろ自分の企画も進めていきたいと思い、ツリーハウスの候補地をいくつか挙げていって役所の担当者に提案したが、「そんな所にそんなもの作れるわけない」っと全く相手にされなかった。いきなりツリーハウスは難しいかと思ったのでとある空き家を改修してシェアハウスをやるという企画も出したが「まずはXの運営に集中して欲しい」っと言って何もさせてもらえなかった。
そんなこんなで1年近く経った時、とある会議室によばれ、行ってみると役場の担当者、町長、コンサル会社(Xの立ちあげに関わり、運営にも関わっている会社)、AさんがいてXの運営状況に関する会議だった。要は売上も客足も伸びずだったので何とかしようという会だった。まず町長が開口一番「Xの運営に関して、〇〇君(僕のこと)の貢献度は非常に低いのでもっと頑張って欲しい」っと名指しで批判され、役場の担当者もコンサル会社も売上の低迷は僕に責任があるという話し方だった。(今思い返しても行政のトップが一協力隊を名指しで批判するって結構すごいことだと思う)Aさんも「Xの責任者になってもらい、毎日きちんと来て欲しかった」という感じだった。(Aさんは町の担当者から僕のことをXに専任する人だと聞かされており、半分は持ち込み企画をするというのは知らなかった)僕としてはSNSやブログ、トリップアドバイザーなど観光系のサイトに情報をアップし、ネットからの集客をやっていきましょうと提案していたが、そんなことより町の人に来てもらいたい、出前なんかもやって欲しいとなかなか話が噛み合わなかったというのがいい訳である。コンサル会社ならネットの重要性を分かってくれるのでは、と期待したが町の人の意向を重視すべきでは?っと僕が逆にたしなめられていた。たしかに僕自身も自分の企画が何も通らず、Xに対するモチベーションは落ちていた。それでもシフトにはちゃんと入ってたし、さぼったり何もしていないという訳ではないつもりだった。
僕にとって四面楚歌の地獄のような会議でAさんが「実は俺らも別にXやりたくなかったのよ。町からお願いされたから仕方なく、、、」と漏らした。地元の人は乗り気ではなかったようだ。行政は予算あるからなんかやらないとっというスタンス、コンサル会社は「僕らは伴走支援するだけでやるのは町の人」という感じ。。。(まあ間違ってはないけど、モヤモヤするな〜)僕もやりたいことはツリーハウス。つまりこのXという施設は誰も乗り気じゃない、予算余ったからとりあえず作った施設で、しかも収支はもちろん赤字、バイトの人件費はすべて補助金。余った補助金の、補助金による予算消化のため誰も強く望んでない施設X、、の責任を負わされる予算で受け入れた協力隊←僕のこと。全員年上の4者(長、行政、コンサル、地元Aさん)から「お前の能力・やる気不足が売上の上がらない原因だ」と批判される会ってなかなかの地獄絵図だった。
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そんなこんなで年度末になり、1年ちょいで任期満了という形で双方合意の元の契約満了となったのが約5年前。壮大な前振りとなったが、移住に関して思うことの2つ目。「合わなければ再移住しましょう」もちろん家族が居たりで難しいこともあると思う。でも世の中には多くの地域があるので、合わない場所で不平不満をいうくらいなら、スパッと次に移るほうが絶対いい。僕はその後南丹市に移住し、3年の任期満了後も元気に幸せに暮らしているし、いまでは何とか自力で稼いで生活できるようになり結婚もした。僕にとって今の地域はすごく住みやすいけど、先輩隊員の中には地域を出て行った人もいる。それはそれでその人の人生だし、その人にとってはあまりよい場所ではなかったのかもしれない。誰にとってもすばらしい居場所なんて存在しないし、一度移住に失敗しても僕のように2度目でうまくいくこともある。
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大事なことなので最後にもう一度。僕のように仕事できなさすぎてクビになるような奴でも場所を変えれば上手くいき、協力隊時代より稼げるようになることもあるので、今いる場所がつらいとか面白くないのなら違う場所で新たなチャレンジをして欲しいし、どんなに理不尽な扱いを受けたとしても「自分は被害者です!この地域はクソです」みたいなネガティブ100%のみの投稿は誰も幸せにならんので止めた方がいい。そんなことより自分のやるべきことに集中すべし。おわり
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mitsu
空き家再生人
2016年京都市内にて開始
再生実績 : 10件(サブリース含む)
得意分野 : 床張り
対象エリア : 京都、亀岡、南丹、丹波篠山、神戸
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