新卒1年目の時の話です。
人材会社にいた僕は、外国人登録者のビザの書類チェックなどを行う部署にいました。
が、あまりの僕の仕事の出来なさに部門長から戦力外通告を受け、他部署に移動となり、新しい上司からの初の仕事が前の部署で僕がまとめた情報のデータ化でした。なんという皮肉。。。笑
登録頂いた方の年齢や性別、居住地など6項目ぐらいがエクセルにまとめられており、そのデータを専用の端末に入力(コピペ)していくというものでした。
話だけ聞いていれば、「なんやそんなこと。すぐ終わる、簡単な仕事やん」なんて言われてしまいそうですが、問題はその数。なんと10,000件、、、、 つまり6×10,000=60,000回のコピペが必要という事です。
気の遠くなるような作業でしたが、持ち前の粘り強さで1日50〜100件を目標に折り返し地点の5,000件を迎えた時、ふっと思いました。「これって何かパーンっと一括で登録する方法とかないのかな?」そう思い、端末をいじくっているとなんと残りの5,000件を一括で登録することが出来ました。嬉しくなって新しい上司に報告しに行くと、一言こう言われました。
「お、気づいたんやね。良かったやん」
えー、知ってたんかい。。
20代前半の純真無垢な僕は上司の意外な言葉にビックリしてしまいました。っと同時にスゴイなとも思いました。よう5,000件終わるまで待てたな、っと。3ヶ月以上かかってデータ入力していたので、その間ずーっと僕が気づくのを待っていたのです。僕なら絶対途中で教えちゃいます。笑
それから何をする時もまずは自分の頭で考えて、試行錯誤することが習慣付けられました。
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あれから早10年(も経ってないですが、大体です、大体。笑)
今は南丹市で協力隊やったり、個人の仕事としてはシェアハウスやったり、ボロ家改装して収益物件やったりしています。一応個人事業主なので、すべての事を自分で決めています。何かを始めるときはいつもこの話を思い出しています。若干の後付け感は否めませんが、この経験から自分で何かしようと思い始めた気がします。
mitsu
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