「正義は立場で変わる」
これはリーガル・ハイというドラマの主人公のセリフであり、僕がいつも意識していることです。ドラマの中では、弁護士である主人公Aが部下Bに言っています。とあるゼネコンが町の再開発のため、マンションを建設。そのせいで町の景観が壊され、住民とゼネコンが対立します。正義感溢れる部下Bは住民の側につき再開発を阻止しようとし、利益至上主義の主人公Aはゼネコン側につき金銭で解決しようとする。Aの何でもお金で解決しようとする姿勢に嫌気が差し、Bは退職を決意。そこでAは小さな建設会社CにBを連れて行く。C社は不況の煽りを受け、倒産寸前も何とかゼネコンからの仕事で持ち堪えていた。小さな子供を抱え、必死に働くC社の社長を見て、「お前はそれでも再開発は悪だと言うのか?」とBに迫るA。考えを変えようとするBでしたが、実はこれはAのつくり話だった。激怒するBに対して、「どう思った?C社を可哀想だと思わなかったか?では実際にC社のような状況に陥る会社がないとなぜ言い切れる?」と迫るA。見る方向を変えれば、そこには違った正義が存在するという話でした。
・・・・・・・・・・・・・・
地域おこし協力隊の中には「何でも屋」的な人がいます。何でもできるし、住民の方のどんな相談やお願いも積極的に聞いてくれる、言わば地方の便利屋です。こういう損得ではなく、ただ人のために動ける人は本当に貴重で回りからも頼りにされ、尊敬されています。
しかし、とあるコンサル会社の知人に「協力隊は言われたことしかしないし、指示待ちでは意味が無い」と言われたこともあります。まさに真逆の意見です。
・・・・・・・・・・・・・・
どちらが正しいとか間違っているとかではなく、それはやはりスタンスの違いなのだと思います。求められていることを一生懸命やるっというのも見方を変えれば指示待ちで受動的。主体的になんでもリーダーシップを発揮して物事に取り組むことも言い換えれば、独裁で自分のやりたいようにやるだけ。
町おこしって、まさにこの典型です。例えば僕がやろうとしているお試し住居兼シェアハウス。これって一見すると町のためになる素晴らしいこと(自分で言うな。笑)だと思いませんか??でも見方を変えれば今まで何十年もその土地に住んでいる人は新しい人が来るだけでもストレスになります。よく「誰でもいいわけじゃない」と言いますが、誰もが良いというような方が移住してきてくれる確立も非常に低いです。だって人間ですよ。十人十色とはよく言ったもので、合う合わないは絶対にあります。いい人が来ても、あの人はいい人過ぎて裏がありそうっていう嫉妬が必ずあります。
もちろんこれは田舎に限った事ではなく、人間がいれば、そこにコミュニティーがあれば起こりえる話です。正直、面倒だなーって思うこともあります。でもやっぱりお互いの立場を尊重しながら、相手の立場に立って進めていくしたかないなと思います。南丹空き家再生プロジェクト、何とか認知度を高めていきます!
mitsu
最新記事 by mitsu (全て見る)
- 2023年のいろいろ - 2023年11月29日
- 「地域おこし協力隊・移住の闇」の闇 - 2023年6月9日
- ゴミ屋敷再生と最近のアレコレ - 2022年8月30日